NTTソノリティ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:高美 浩一、以下「NTTソノリティ」)は、「スピーカ背面から発生させる逆相の音波による新たな音の閉じ込め技術の研究開発と実用化」において顕著な成果を上げたことから、NTT株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 社長執行役員 CEO:島田 明、以下「NTT」)とともに、2026年6月4日に一般社団法人電子情報通信学会より2025年度「業績賞」を受賞いたしました。
本業績は、スピーカ背面から出力される逆相の音波を、適切な位置や形状で設けた開口部から放出させるNTTの特許技術「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)※」の基礎となる技術です。これにより、耳元ではクリアな音が再生され、周辺空間では音を相殺して消す原理を確立しました。さらに、この原理を、耳をふさがず音漏れを抑えるオープンイヤー型イヤホン、ヘッドホン、ヘッドレスト組込み型スピーカへ応用し実用化した先駆的成果が高く評価され、今回の受賞に至りました。これらの実用化により、耳を覆わず周囲へ気兼ねなく音を楽しみながら、周囲の環境音も自然に届く音響体験を創出し、音に関わるライフスタイルの変革に寄与しています。
受賞概要
| 賞名 | 業績賞(一般社団法人電子情報通信学会) |
| 受賞年度 | 2025年度 |
| 贈呈日 | 2026年6月4日 |
| 受賞テーマ | スピーカ背面から発生させる逆相の音波による新たな音の閉じ込め技術の研究開発と実用化 |
| 受賞者 | 千葉 大将(NTT株式会社) 加古 達也(NTT株式会社) 小林 和則(NTTソノリティ株式会社) |

受賞を受けて
このたびの受賞は、NTTのコア技術「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」が、学術と産業の両面で高く評価された成果です。スピーカ背面から発生させる逆相の音波を制御し、耳元では明瞭に音を再生しながら、周囲への音漏れを抑える原理が、オープンイヤー型イヤホンやヘッドホン、ヘッドレスト組込み型スピーカとして実を結びました。
NTTソノリティが展開する、没入ではなく“共存(Co-being)”をコンセプトに掲げるNTTグループ初の音響ブランド「nwm(ヌーム)」と、NTTの音響技術を活用した新しい“聞こえ”で毎日を高めるブランド「cocoe(ココエ)」において、耳をふさがず、自分の世界と周囲の環境を自然につなぐ音響体験を本技術が支えています。
今後も音のテクノロジーを磨き、音の楽しさを届けるとともに、音に関わる悩みの解決へ取り組み、日本から世界へ展開してまいります。
受賞技術について
PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)
― 音を閉じ込め、音漏れを抑える
究極の矛盾を両立させる、NTTの特許技術「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」。ある音波(正相)に対し180 度位相を反転させた波形(逆位相)を重ねると音が消える原理を応用。独自のハードウェア設計により耳元の一定エリアに音がとどまるため、耳をふさがなくても周囲への音漏れを抑えます。

※NTTコンピュータ&データサイエンス研究所が開発した技術です。
一般社団法人電子情報通信学会「業績賞」について
一般社団法人電子情報通信学会(略称:IEICE)は、電子工学および情報通信に関する調査・研究と知識の交換を通じ、学問・技術・関連事業の振興へ寄与する学術団体です。国内外の教育・研究機関や企業に所属する研究者・技術者、約23,000名を擁します。1911年に逓信省電気試験所内へ設けられた研究会を前身とし、1917年5月1日に「電信電話学会」として創立。以来、基礎理論から応用開発まで幅広い領域で先導的な役割を担い、2017年に創立100周年を迎えました。現在は5ソサイエティ1グループのもと、論文誌の刊行、春秋の大会開催、研究専門委員会の運営に加え、社会・教育への連携活動を展開しています。
業績賞は、本会が電子工学および情報通信の分野で顕著な成果を上げた個人へ毎年度贈る表彰です。研究開発や実用化、国際標準化などにおいて効果が明確で、近年その意義が認められた業績が対象となります。受賞者には、定時社員総会で賞状・賞牌・賞金が贈呈されます。
